「%」が分からない大学生

教育

さて、本日のメインは「%」が分からない大学生という表題。

そんなタイトルの本から影響を受けて個人的見解を書いてみます。

 

皆様は、この本のタイトルを見てどう思われたでしょうか?

驚かれた方も中にはいらっしゃるのではないのでしょうか。

私はそこまで驚きません。むしろ納得でした。

仕事柄割合を理解していない高校生や大学生を何人も見てきたからです。

さて、なぜそんなに割合を理解できない子が増えているのでしょう。

 

1.日本には大学の数が多すぎる!?

個人的に思う、「割合を理解できていない大学生」が増えている大きな要因の1つに「大学の数が多すぎる」ことにあると思います。

真実か否か確かめるために、

最近の大学・短大進学率を見てみましょう。

 

・大学・短大進学率

皆様はご存知でしょうか。

最近の大学・短大進学率って60%近くぐらいまで高まっているんです。

ちなみに1990年の時は40%もありません

 

・毎年何人が大学・短大に進学するのか

現在の生徒数(1学年当たり)は、約104万人。

104万人の60%が大学・短大に進学しているので、

毎年約62万人が大学・短大に進んでいるということですね。

 

・大学の数

では受け皿の大学の数はどうなんでしょう。

国立大学(86大学)には、毎年約15万人もの新入生が入学しています。

 

私立大学(603大学)は書きだすとキリがないので、早稲田大学だけ書くと2018年の入学者数は約9000人でした。

計算がめんどくさいので私立大学1校に1000人が進学すると仮定しましょう。

そうすると、私立大学には毎年60万人近く進学できる枠があると考えることができますね。

 

・大学は十分な数が揃っている!

こういった情報から、

・毎年62万人が大学・短大に進学している。

・枠は大雑把に見積もっても75万人の枠がある。
(国立大15万人+私立大60万人=75万人)

・大学は、大学を選ばなければ受け皿として十分な数がある。

ということが導き出されます。

 

ここで表題に繋がり、この多すぎる大学の数が「%」が分からない大学生を生む要因の1つになっているのではないかと思うわけです。

 

もちろん大学に行きたくても、大学の数が少なくて行けない子どもが出てくる方が問題です。

ただ、「%」すら理解できていない子が大学に進んで何を学ぶのか、何を学べるのかという点も、教育者の端くれとして僅かばかりですが気になってしまうわけです。

 

2.大学生の半分が解けない割合の問題

本の中では、こんな例題が出題されています。

 

① 2億円は50億円の何%か。

② 2018年の入学者数は2017年に対し10%上昇し、2019年の入学者数は2018年に対して20%上昇したとする。このとき、2019年の入学者数は2017年に対して何%上昇したでしょうか。

 

本来この2つは小学5年生で学んでいる内容なので、大学生であれば完答するべき問題なのですが・・・、

①の正答率は、80%。②の正答率は、50%以下なんだそうです。(いずれも推定。解答はブログの最後に記しておきますね!)

 

・学力が単純に低下している!?

50%以下!?と聞くと学力低下の要因は、大学の数が増えすぎたこと以外にもあるように見えます。

 

本の中では、「%」に対する学力が単純に低下していることが問題視されています。

その証拠に、この本の中にこんなデータがありました。

『食塩水の問題(%をよく使う問題)の正答率が、1983年と2012年を比較したときに20%以上低下している。(全国学力テスト中3の結果を基に作成)』

・・・oh,,,

 

・割合を理解しないまま進学する最大の理由

著者は本の中で、『この学力低下の問題の本質は国語力の低下に加えて、「やり方」を覚えて答えを当てるだけの教育・学習が蔓延していることが原因の一つとして挙げられる』と述べています。

 

そのやり方を覚えて当てるだけの教育の最たる悪しき例が、

『く・も・わ』です。

 

小学校5年生以上のお子様をお持ちの保護者様は聞いたことがあるかもしれませんが、聞いたことない方のために簡単に説明しますと、

『比べる量・もとにする量・割合』の頭文字で、速さの単元でよく使う『み(き)・は・じ』のように使う表のことです。

 

確かにこれを使うと、問題を簡単に解くことができるかもしれません。

しかし実のところ、本質を理解しないまま、分かっている気分になっているだけなのです。

 

・本質を大切に指導する

そんなことは先生であれば分かり切っているはずです。

なのに小学校でこのように指導する先生は後を絶ちません。

 

厳しい口調になりますが、このような教え方をするのは完全に楽をしたいだけだと思います。手抜きですね。

私は例え時間がかかろうとも、本質を理解させてあげることに意味があると考えます。

 

ぜひ読者様も、本質を語っていない『簡単に解ける裏技!などと謳う参考書』などに騙されることのないようお気をつけください。

『「%」が分からない大学生』をこれ以上生まないためにも・・・。

 


3.まとめ

いかがだったでしょう。

少しでも考えるものがこの記事にあったのなら幸いです。

 

珍しく真面目にブログを書いてみましたが、資料を集めるのにめちゃくちゃ時間かかったし、

文の構成も非常に難しかったです・・・。

しかし、この記事から少しでも考えるものがあれば書いた甲斐があるってもんですね。

 

ブログを積み重ねて、日々鍛錬していきます。

ではまた!

もっぷへっど

 

〈参考文献〉

平成30年度学校基本調査(文部科学省HP)

早稲田大学入学者数推移(早稲田大学HP)

「%」が分からない大学生日本の数学教育の致命的欠陥/著:芳沢光雄(よしざわみつお)

 

〈問題の解答〉

① 2/50=0.04 よって4%

② 2017年の生徒数を、100人とします。

2018年は2017年から10%増 → 100×1.1=110人

2019年は2018年から20%増 → 110×1.2=132人

132÷100=1.32

よって、32%増

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